就職エージェントは無職や離職者、病気があっても登録できる?
無職から就職を成功させるには・・・
すべての人が新卒で企業に就職するわけではありません。何十社も受けたのに全部落ちたという人もいれば、就職する気がなくアルバイトを始めたという人もいます。大学在学中に貯めたお金で卒業後は数年間海外を旅して回った、という人もいるでしょう。
国によっては全然珍しくないこういった状況も、日本ではたちまち正社員として働くハードルを高くします。終身雇用が当たり前だった頃と比べると多少状況は変化しつつあるようですが、それでも卒業後すぐに働かなかった人は面接で必ずその理由を聞かれ、あるいは話すチャンスさえ与えられないこともあります。
年齢を重ねるごとに記憶力は衰え、組織に馴染むのが難しくなるといったことはあるかもしれません。実績を積んだり手に職をつけたりしないまま何年も過ごした人を雇うことは会社にとってメリットが少ない場合もあるでしょう。しかし、アルバイトや家の手伝い、あるいは海外旅行など正社員として働かなかった間に経験したことが企業にとってメリットになることだってあるのです。
このような書類上の情報からはわかりにくいアピールポイントを企業側に伝えてチャンスを引き出す、という就活者本人にはなかなかできない仕事をやってくれるのが、就職エージェントです。理由は何であれ、フリーターやニートに分類される人たちの就職支援を専門に行う就職エージェントもあります。社会的に負のレッテルを貼られた状態からスタートして就職を手に入れたい場合は、こういったサービスを利用するのも近道の1つです。
就職エージェントは離職者でも登録できる
働いていた経験はあるけど何らかの理由によって離職中であるという人も就職エージェントを活用することができます。キャリアが正社員ではなく派遣社員であっても大丈夫です。また、学歴が高卒でも気にすることはありません。
逆にこういった社会的に負の条件とされているものを背負っている人こそ、就職エージェントを利用するべきなのです。というのは、一般公開されている企業情報や入社の条件にどのくらいの幅があるのか、私たちにはわからないからです。例えば「四大卒者のみ」という条件の募集を出している企業でも、絶対に四大卒しか採らない・大卒なら実はOK・高卒でも人によってはOK・実はあまり気にしていない、などその真意は様々です。そしてこういった真の情報を握っているのが就職エージェントです。
自分のことを条件が悪いと考えている人は特に、企業側が出した条件をクリアしていない状態でその会社を受けてみる勇気はなかなか出せませんよね。就職エージェントが間に立って人事にかけあってくれる、人柄や特性、特殊な経歴をアピールしてくれる、といったことがきっかけで就職までたどり着くことは少なくないのです。
就職エージェントに病歴やうつ病を伝えるべき?
さて、現在無職でも離職中でも学歴が高卒でも、就職エージェントを活用して活躍できる職場を探すぞ!と一念発起したとしましょう。しかし無職や離職中である理由、あるいは大学へ行かなかった理由が何らかの病気だった場合、特に今後再び発症する可能性のある病気やうつ病を抱えている場合は、そのことを就職エージェントに正直に伝えるべきかどうか、とても悩んでしまう人が多いと思います。
先に結論から言うと、これは伝えるべきです。いちばんの理由はその後苦しみ続けることがないように。ここで隠して就活をすると、就職エージェントにバレたら、入社できたとしてもその後バレてしまったら、と辛い思いをし続けることになります。就職エージェントは、病気であれ実績であれ、その人が持つ特性をすべて把握してこそ最大の力を発揮してベストマッチに踏み出せるということを覚えておきましょう。病歴や今後の発症への懸念があるなら、そのことを受け入れた上で人材として判断してくれる会社、病気の不安があっても働きやすい環境を提供できる企業を探すべきです。
就活エージェントの仕事は、就活者とエージェント、そしてエージェントと企業の間に信頼関係がなければ成り立ちません。そのことを踏まえて、心の引っかかりなく最大限に就職エージェントを活用して欲しいと思います。