自己分析のやり方や自己PR・履歴書・面接書類、
書き方のコツを伝授
自己分析の目的
「私って○○なとこあるから」と友達が言っているのを聞いて、「え?どこが!?」と思ったことがある人はきっとたくさんいると思います。そのくらい、自己分析というのは難しく、思い込みが多分に含まれてしまうものです。
自分のやりたい仕事、向いている仕事を見つけるために適確な自己分析が必要なことは、多くの学生が頭では理解していることですが、それでもなかなか就職活動にそれを生かせないのはこの難しさによるものだと思います。ネガティブな人は悪いところにばかり目を向け、楽観的な傾向がある人は長所を拡大解釈しがちです。こうならないためには、まず自己分析の目的をはっきりさせましょう。
自己分析の目的を大きく3つ挙げると「自分の適性をはっきり知ること」「長所と短所を見つけること」「なりたい自分像をはっきりさせること」です。この3つがクリアできたときには、自分に向いていて楽しく活躍できそうな仕事が明確になってきます。そして履歴書や面接書類に書く自己PRで悩むこともなくなるでしょう。
簡単にできる自己分析のやり方
では、まずノートを広げて以下の作業を、順を追ってやってみてください。
目的を書き出す
目的は「適性・長所・短所・なりたい自分像をはっきりさせること!」ですね。これをいちばん上に書いておくことで、途中道を逸れそうになったときに役立ちます。
これまでの経験について順番に書き出す
例えば小学校、中学校、高校、大学、と分けて、それぞれの時代の「得意・不得意科目」「習い事」「取得資格」「部活」「熱中したもの」「印象に残っている出来事」「当時の夢」「アルバイト」などの項目別にそれぞれ書き出してみましょう。
特徴や長所、短所を見つける
「これまでの経験」で書き出した内容をよく見て、自分の「特徴や傾向」、「長所」、「短所」を自分なりに書き出してみます。例えば中学・高校・大学時代に興味があったことや部活動がそれぞれ関連性もなくコロコロ変わっていたら「飽きっぽい」という性質が見えてきますし、文化祭の準備が楽しかったなら「人と協力して何かを成し遂げるのが好き」、辛かったなら「人と作業をするのが苦手」といったことがわかります。
将来なりたい自分像について考える
この時点でキャリアプランを考えるのは難しいので、まずは漠然とした夢のようなものを書き出してみます。例えば「30歳で高級マンションに住み、外車を所有、親に仕送りをして、自分の誕生日には各界で活躍する友人たちが集まる」でも何でもいいんです。本当にこうなっていたい!と思う内容を書き出してみます。まずここから想像できるこの人の職業は「かなり年収が高い」「業界をまたいで人と知り合う職業である」などですね。これが東京だとすると、30歳、つまり入社9年目で年収1,000万円になる可能性があって、かつ他業界とのつき合いがある業種というと、放送局や広告会社、総合商社、銀行、外資コンサルなどでしょうか。このようにして、浮かんだ業種の業界研究、具体的な企業の企業研究を行ってみて、そこで浮かび上がって来た具体的な職種と自分の傾向や性質が合うかどうかと見てみるといいでしょう。
つねにアップデートする
「将来なりたい自分像」まで来たら一旦終わりにして、その後OB・OG訪問や説明会への参加、あるいはニュースを見て感動したことなどから、新たな興味や自分に関してわかったことが加わった場合にはどんどん書き足していきます。
業界別おすすめ資格・効果的にアピールする方法
では各業界で持っていると重宝される資格を見てみましょう!
業界 | 持っているとよい資格 |
---|---|
エネルギー | 危険物取扱者、電気主任技術者 |
総合商社 | MOS(Microsoft Office Specialist)、TOEIC、簿記 |
出版 | 校正技能検定、漢字検定、DTP検定 |
金融 | FP(ファイナンシャルプランナー) |
不動産 | 宅地建物取引士資格試験、インテリアコーディネーター、司法書士 |
IT | ITパスポート、基本情報技術者 |
ブライダル | JADP(ウェディングプランナー) |
小売 | 販売士、カラーコーディネーター検定、全国手話検定 |
アパレル | ファッションビジネス能力検定 |
旅行 | 旅行業務取扱管理者、世界遺産検定 |
レジャー | サービス接待検定 |
人材 | キャリアコンサルタント |
化粧品 | 毒物劇物取扱責任者、危険物取扱者、メイクセラピー検定 |
働きたい業界、入りたい企業が明確になっている人は迷わずアピール材料としてこれらの資格を取っておくといいと思います。面接で効果的にアピールできるだけでなく、その企業でそれを持っていると有利に働くということは、すなわち入社後もその知識を生かせる場が必ずあるということです。希望の業界が定まらず、多方面に資格を取得した人がそれらを面接でうまく生かすコツは、面接書類や履歴書に書く際に応募先に合わせて必要と思われる資格を絞って書くこと。せっかく取った資格をちゃんとアピール材料にするためには、書き方も工夫するようにしましょう!