企業研究のやり方を解説!志望企業の選び方
企業研究の目的
企業研究や業界研究をやる第一の目的は、ミスマッチを防ぐことです。ぼんやりしたイメージや思い込みで選んだ企業で希望した職種に就けたとしても、実際に始めてみたら全然思っていたのと違った、自分に向いていなかった、ということはよくあります。新卒の新入社員にとっては何をやるにしても初めての作業で、そこから努力して慣れていかなければいけない部分はもちろんありますが、努力して乗り越えていくための熱意や興味さえ持てない仕事だった場合は、大きな遠回りになりかねません。
また、希望する企業やその企業が属する業界についてしっかり調べておくことで、なぜ業界他社ではなくその企業を志望したのか、なぜそこで自分が戦力になれると思うか、などを明確に話すことができるようになります。また、面接でその業界に関する知識がなければ答えられないような専門的な質問をされた場合に備えることもできます。
企業・業界研究は、本当に働いてみたい企業を選ぶため、そしてその企業の面接でしっかり自己アピールをするために必須の準備なのです。
関連業界にも目を向けてみる
企業・業界研究を行う際に、まずは自分の興味のある企業について調べてみるのが始めやすいと思いますが、興味のある企業というのがわからない場合は、親族や友人など知り合いが働く会社から始めてみてもいいでしょう。例えばそれが新聞社だったとします。まず新聞社が発行する新聞にも全国紙から地方紙、専門紙、業界紙などいろいろあって、それら各紙に関わる職種は多岐に渡りますが、それらを詳細に見ていくと同時に、出版、広告、印刷、マスコミ、情報・通信など関連業界にも目を向けてみましょう。
そうやって業界を1つひとつ調べていくことで、知らなかった職種がたくさん出てくると思います。それらと自分が本来希望していた職種を比較検討することで、その職種の立ち位置がわかってきます。また、1つひとつの職種がその企業の中で、あるいは業界全体の中で、さらには社会でどういう意味を持つのかといったイメージができるようにもなるでしょう。その上でやはりそれを選ぶのか、もっと別の職種にまで選択肢を拡げるのか、自分で考えることができるようになります。
企業研究をより効率的に行う方法
では企業研究をできるだけ効率的に行うため、具体的なやり方を考えてみましょう!まずはコーポレートサイト、つまり企業のホームページを見ることから始めます。資本金や従業員数、事業内容、プレスリリースなどはここでチェックできます。
次に会社説明会や合同説明会があればそれに参加してみます。実際に人事の方や社員の方々の雰囲気を見ることができるほか、運がよければ直接話をしてみることもできます。特に法人顧客相手のB to B事業を行っている事業は一般消費者からは見えにくく情報が集めにくいため、説明会に参加することがその会社を知る唯一の方法とも言えます。
そしてやはり情報を実感として得やすいのは昔ながらのOB・OG訪問です。現在その会社で働く社員から話を聞くことができれば、各職種の細かい業務内容について知ることができ、自分がそこで働いてみたときのイメージを具体的に膨らませることができます。
企業研究には時間がかかります。足を使って人に会いに行って得た情報とネット上にある客観的な情報を組み合わせて初めて自分に役立つ研究結果が得られるのです。やるべきことを箇条書きにして順に行っていき、得た情報は必ず書き出しておきましょう。